The 36th Annual Meeting of the Japanese Society for Alternatives to Animal Experiments

日本動物実験代替法学会 第36回大会

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日本動物実験代替法学会第36回大会

大会長 伊藤 晃成

千葉大学大学院薬学研究院 教授

日本動物実験代替法学会は、動物実験の適切な施行の国際原則である3Rs(Reduction:動物数の削減、Refinement:動物に対する苦痛軽減、Replacement:動物を用いない代替法への置換)の推進と普及を目的とし、研究、開発、教育、調査等を行う学術団体です。この3Rsの原則は、近年の実験動物福祉に関係する各国の法律や指針だけでなく、国際標準や国際指針にも採用されています。他方、EUにおいては2013年に化粧品開発における動物実験が禁止され、2019年には米国環境保護庁も長期的に動物実験を削減することを発表するなど、動物実験代替法の必要性は高まっています。それに伴い、動物実験代替法に関する研究も世界的に盛んになっており、産官学による大型の研究プロジェクトが国内外でいくつも実施されています。そして、これらの大型研究プロジェクトでは、様々な領域の研究者による協働が革新的な技術の開発に繋がっています。このような状況において、3Rsの推進並びに動物実験代替法の開発と普及に本学会が果たす役割は、ますます大きくなると思われます。

ご存知のように、学会を中心として継続的な努力が行われた結果、局所刺激性の試験等、OECDテストガイドラインへの収載が実現してきた歴史があります。一方で代替法開発が遅れている分野があることも事実です。特にNew Generation Risk Assessment(NGRA)の取り組みとして期待される全身毒性の予測などは、まさにこれから取り組むべき課題の一つに挙げられます。最新の研究成果を発表する場としてはもちろんのこと、代替法開発を共通のキーワードに年に一度、一同に会して科学的観点と実用的観点の両方から意見をぶつけ合う場を提供することもこの大会の大きな役割と考えています。COVID-19の影響で大会のあり方は一時期大きく変わりました。2022年11月に久しぶりの完全オンサイトで行われた第35回の静岡大会では、参加された皆様に現地開催の意義をあらためて思い起こさせたのではないかと思います。次回の千葉大会も完全オンサイト開催の予定です。ご自身の成果発表や情報収集はもちろん、「動物実験代替法の終わりなき挑戦」の大会テーマのもと、挑むべき課題、解決法についての議論の場として最大限ご活用いただければ幸いです。加えて、本学会は動物実験代替法に馴染みのない一般社会の方々や他学会の研究者への教育、啓蒙活動も積極的に進めています。大会中はこの目的に沿った企画も予定していますので、広く本大会にご参加いただき、交流を深めていただければと考えています。現地で多くの皆様にお会いできることを楽しみにしております。

2022年12月吉日

ポスター(PDF)

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開催会場

千葉大学 西千葉キャンパス
〒263-8522
千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33

大会事務局

千葉大学大学院薬学研究院
生物薬剤学研究室
〒260-8675
千葉市中央区亥鼻1-8-1
TEL:043-226-2887
FAX:043-226-2887
E-mail:jsaae36@gmail.com

運営事務局

株式会社JBE
〒140-0004
東京都品川区南品川三丁目6番地51号 NK南品川301
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